日本人はキノコ好きな国民と言われています。特に“香り松茸、味シメジ”といわれるように、松茸、ホンシメジは人工栽培ができないこともあり、貴少食材とされてきました。ところが、その“あこがれのキノコ”ホンシメジに劣らない、美味しいキノコが手軽に食べられるようになったのです。
それが「ハタケシメジ」。このハタケシメジは、ホンシメジと同じシメジ属に属する美味しいキノコで、土の中から発生します。ブナシメジが、スーパーマーケットや八百屋の店頭で「ホンシメジ」ブランドで市販されているのを見かけることがありますが、これには注意。ブナシメジは地上部の腐った切り株から発生するシロタモギタケ属。シメジ属のホンシメジ、ハタケシメジとは異種のキノコです。
この「ハタケシメジ」、私たちが手軽に食べられるようになったのは大量生産が可能になったからです。まず、王子製紙(株)が兵庫県に所有している「海上山林(ウミガミサンリン)」からハタケシメジの野生種を採取しました。これを母材料に、亀山研究所で選抜・交雑育種により人工栽培可能菌系を開発。そして王子製紙(株)森林資源研究所のバイオ技術を導入することで、大量生産できるようになったのです。
こうして私たちの食卓に並ぶようになった「ハタケシメジ」の食味は特徴的です。歯ざわりが格別よく、天ぷらにしても、シチューに入れて長く煮込んでも、“シャキシャキ”とその強い腰がなくなりません。さらに栄養面でもアルギニンを多く含み、ビタミン、ミネラルは他のキノコの3〜5倍。「ハタケシメジ」は、ヘルシー食品を超えた食材と言ってもいいでしょう。
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